先日、ある薬局に伺ったところ薬局長の方から、「先日、講演お聴きしました」と突然言われ、驚きましたが、とても嬉しかったです。
実は先月、「薬剤師のためのCNSセミナー」というのに呼んでいただき、森田療法についてお話ししたのです。
主催者の方にそのお話をいただいた時、「薬剤師の先生方に精神療法の話を?」と、すごく不思議な感じを持ったのですが、「薬剤師の方々への、うつ病に関するセミナーはあるかもしれないけれど、神経症について話を聞くことはないかも?」と思って、お受けしました。
現実に、当院では、神経症で受診される方がとても多いので、お薬を出してくださる薬局の方も神経症についてご理解いただけると、当院の患者さんにも有益かと思いました。
セミナーといっても、このご時世ですので、オンラインでして、私は近くの貸し会議室に出向き、このようなセッティングのパソコンの前で喋りました。今は、このようなライティングをするのですね? 初めて知りました。
話の内容は、そもそも神経症とは何かということから始めて、治療法についてお話しました。
話の中心はもちろん森田療法です。まずは、症状の形成原理として、精神交互作用のお話をしました。
不安緊張を取ろうとせず、それを気にしながら、それでも今やるべきことに注力していく、それによって症状への悪循環から目的への好循環へと意識を変化させていく、という森田療法の基本を説明しました。
そして最後に、森田療法でしばしば使われるいくつかの用語についても説明しました。森田療法はほぼ100年前に創始され、その当時に森田正馬先生が用いた言葉を現在も使っています。そのため、初めて森田療法を学ぼうという方にとっては、言葉が難解で(ある意味古臭いし⁈)とても、とっつきづらいからです。
そこで、例えば、このようなスライドを作り、少しだけ説明させていただきまきた。
聞いていただけた方に、どれだけお伝えできたか甚だ心もとないのですが、今後も、こういった機会を大事にして、多くの領域の方々に森田療法をお伝えできれば、と考えております。