ようやく自宅の資料の整理が終わりました。毎年、カウンセラーになる方の大学院で前期だけ講義させていただいているのですが、
今年の前期の講義が終わったのです。
前期の間中は、この、今はゴムの木が置かれているリビングのテーブルやソファーの上は、講義に関する文献のコピーや、専門書その他で埋め尽くされます。
毎年、講義には新しい情報を盛り込みたいですし、また正確を期するために古い文献も読み返してみたいし…ということで、この辺りは読み散らかした資料の山になってしまいます。
それらの資料を集めたり、読み込んだり、スライドにまとめたり、とそれなりに大変なのですが、それでもそのおかげで精神医学の新しい動きにキャッチアップできたり、自分の知識をブラッシュアップできます。
そして、この前期の勉強で得た知識を、年の後半の自分の臨床に生かせることもしばしばあります。この講義のおかげで、パワポなども覚えましたし。
パワポといえば、今期の学生さんはとても真面目でやる気があって、パワポもお上手でした。私は、学生さんをグループ分けして、それぞれの分担を発表してもらうような授業をしているのですが、皆さん、見事なスライドを作られて立派な発表をされてました。
ただ、他の教員の方も言っておられましたが、コロナ禍以降の学生さんは、書かせると立派な意見をお持ちだとわかるのに、フリーディスカッションでは、妙に静かですし、また挙手して質問することなどはまずしません。
これは、この世代の方が、ここ数年ほぼオンラインのみで授業を受けざるを得なかったことと関係があるのかもしれませんね。
教員側も、そして、今後この世代の方を受け入れていく社会全体も気に留めて、配慮をしなくてはいけない問題なのかもしれません。