嫌なことや面白くないことにとりかかる時のコツ

嫌なことは嫌々やれば良い

皆さま、7月の連休はどう過ごされましたか?
私は我が家の定番、貸別荘で家族と一休み、でした。あいにくの雨
降りで観光にも行けず、近くのカフェで朝ごはんを食べて、



それからは愛犬と貸別荘で留守番でした(妻と娘は楽しげにアウトレットモールに出かけましたが…)。

こういう「他に何もやることが選択できない」という状況は、実は「本来やるべきなのだけれど、先送りにしていたこと」をやるチャンスですね!

まずは勉強です…。医学雑誌を一冊だけ持っていっていたので、それに目を通し…。しかしあいにく時々邪魔が入ります。



そういう時は、楽器の練習です。私は下手の横好きでサックスをやっています。
楽器をやっている方は皆さんご存知でしょうが、
とても退屈な「基礎練習」というのがありますよね。たとえばスケール練習です。



各調ごとの音階を正確に綺麗に出せるように繰り返し練習するわけですね。とても退屈ですが多分大切です。
有名なバックハウスというピアニストが、インタビューで「休日は何をされてますか?」と聞かれて「スケール練習をしています」と答えて、皆感心したそうです。それほどの大家にしても、なおも得られるものがあるほどスケール練習は大切なのでしょう。


ちなみに、このようなエレクトリックなサックス(?)を私は所有しております。



とはいえ、自宅ではなかなかやれません。自宅では他の楽しい刺激がたくさんあるので、スケール練習などやる気が起きないのです。けれども雨の日の貸別荘のような、他にやれることがない場合はつまらないことに最適です。それをやるしかないのですから。

というわけで、その日の午後はスケール練習に明け暮れたわけですが、こういう、面白くないことにとりかかる時に、私が自分自身に向かってかける言葉は、「嫌なことは嫌々やれば良い」です。


これは何度もこのブログでも申し上げた、森田療法を援用した処世術(?)です。
多くの人は、「物事をやるからには、
最初から熱意を持って一生懸命に集中して、楽しくやらなくてはならない」と思いこんでないでしょうか?
あるいは「嫌なことも、いつか嫌な気分がなくなってやる気が出る
時が訪れるから、その時にやろう」と思うこともあるかもしれません。
でも私の経験上、
そんなことは無理です。最初から楽しく熱中してできることなんてないでしょうし、嫌なことはいつまで経っても嫌なままです。


ですから、そんな時は、嫌なことを嫌と思うのは自然な感情なので、感情はそのままにして「嫌々手をつける」ことです。
そうすると、不思議なことに、乗ってくると「意外に面白いな」という気持ちが芽生えてくることもあるし、「こんなことなら、もっと前から始めておけば良かった」と虫の良い考えさえ頭に浮かぶほどです。


皆様も、やるべきなのに先送りにしていることがあったら、それをやる以外はない状況を作り出してやるか、あるいは「嫌なことは嫌々やればよい」と唱えてみませんか?
意外に面白いと感じられるかもしれませんし、少なくとも棚上げしていた一つのことが片づくので、少しは気持ち良くなりますよね!