本当に遅ればせながら、アップルウォッチを購入致しました。
私は元々、安価なアンティーク時計を普段使いにするという趣味がありまして、スマートウォッチにしてしまうのは躊躇われていたのです。
しかし実は私は持病に不整脈がありまして、ちょくちょく心電図をチェックする必要があり、背に腹はかえられず、購入に至ったというわけです。
実際に装着してみると、驚くほど綺麗な心電図が取れます。本当に、なぜこんな小さな片腕だけにつけた装置で心電図が取れるのか、医学部出身の私にも皆目見当もつきません。
それでも30秒ほどで、このような所見を出してくれます。
手軽に取りたい時に検査できるわけですね。まさにリアルタイムで自分の心電図を見ることもできるわけです。
自分がちょっと不調な時のみならず、ストレスを感じていて、「ちょっとやばいかな」と思った時も取れるわけです。
なかなか面白そうなので、これからは、自分がどういう心持ちの時に、どういう心電図になるのか調べてみようと思います。
ふと閃いたのですが、このアップルウォッチを用いると、昔から心療内科領域で用いられてきた「バイオフィードバック」という治療法を簡単に施行できるかもしれません。
バイオフィードバックというのは、「自分の心持ちをこのようにすると、自分の自律神経系が安定するみたい」という感覚を学んで、それを練習してもらう治療法のことです。
例えば、RR間隔(心電図上の、一拍ごとにかかる時間のこと)の揺らぎがわかる医療機械を前にして、自分の心持ちとRR間隔の安定化との相関を学んでいただく、というような技法ですね。
昔は、その技法のために、ものすごく高額な医療機械を購入する必要がありました。でも今はアップルウォッチをうまく使えば、その装置の代わりになりそうです。
このアイデアはすごいのでは?と自画自賛していたところ、当たり前のことですが、そんなことは皆さんすでに考えていたようです。chatGPTにきいてみたら、たちどころに教えてくれました…。
ということで、私が、新しい簡便な治療法の開拓者になるという野望は一瞬にして潰えたわけですが、皆様にとっては朗報と言えるわけです。
昔だったら、医者に通って、小一時間ほどかかるセッションを何度も受けなければならなかったバイオフィードバックという技法を、簡便に、安価に受けられるといわけですので! 興味のある方は試されてはいかがでしょう?