皆さま、今年の夏休みはどう過ごされましたか? まさに酷暑としか言いようのない夏でしたね。私はまたまた、最近の我が家の定番、サブスクの貸別荘に家族と行きました。今回は軽井沢でした。
お盆休みでしたが、さすがに定評のある避暑地だけあって、かなり涼しく、定評というのは侮れないものだと思いました。
毎度のことですが、私は貸別荘に行くと、家族と愛犬と共にただただのんびり過ごすだけで、特に観光地などには赴きませんでした。その代わり、ベランダで描きかけのスケッチを仕上げたり、読みたかった本を読み終えたり、という私にとって至福の時間を過ごしました。
ところで、上の写真に写っている本は、とてもおススメなので、改めてあげておきます。
1冊目は岸見さんという方の書かれた森田正馬先生の伝記、そして、もう一冊は、森田療法の重鎮であられた長谷川先生の書かれた、森田療法的生活の指南書です。
森田療法の入門書を皆さまに読んでいただくと、たいてい、「読んで、神経症の成り立ちはわかりました。けれども治療としては具体的に何をするのですか? それがわかりません」との感想をいただきます。
残念ながら、それを簡単にお答えするのは難しいのです。森田療法というのは、精神分析のように、治療者と2人きりのセッションの中で何か素晴らしいことが起きる、というものではないからです。
森田療法では、こちらからはただ森田的で健康的な生活の仕方を指導させていただくだけです。それによって、皆様がいつか「生活が健康的になると、自然に、不安は消えないけれど、不安に対するとらわれは減っていくなー」ということを体得していただく、といった治療法であるからです。
うーん、難しいですねー(⁈)
これを理論書を読んで理解するのは困難でしょう。
それよりは、岸見さんの本で、森田先生が実際に患者さんにどういう生活をさせたかを学んだり、長谷川先生の本から、生活を森田的で健康的なものに変えていく方法を学んだりしたほうが手っ取り早いかもしれません。
両方とも素晴らしい本です。ぜひ手に取られることをおすすめ致します。残念ながら長谷川先生の本は絶版で、なかなか手に入らないのですが、古本屋さんなどで見かけたら、ぜひ買われるといいと思います。