「ハンドスピナー」

「ハンドスピナー」

「ハンドスピナー」

あっという間に立春も過ぎてしまいましたね。本当はこの記事はお正月にアップしたかったのですが…。

お正月と言えばコマ回しですが(⁈)、最近はコマではなくて、こんなのが流行っているようですね。「ハンドスピナー」というのだそうです。

アメリカでは、一時、ADHDなどの発達障害にも効果がある、という説が流れて大流行したようです。そのため教室内に持ち込む生徒も増え、多くの学校で教師との間に一悶着があったようです。
結局、大規模な研究によると、ハンドスピナーの発達障害に対する効果ははっきりとは認められなかったようです。

しかし我が国でも一部の臨床家はハンドスピナーの効果を認めているようですし、また私も、なんらかの「手すさび」をしてきるほうが集中力があがる、といった方には、有効かもしれないと考えます。

「手すさび」というのは例えば、指先でペンを回す、あれ、ですね。大人になってもペン回しをやめられない方がいらっしゃいますが、特にADHDの方に、その傾向は強いと思います。
ADHDの方は根底に「多動性(いつもどこか動いていないと落ち着かないこと)があります。
人によっては貧乏ゆすりを止められない方もいらっしゃいます。
その「動いていたい」という衝動のはけ口の1つとして、ペン回しをやられている、というわけですね。
その衝動を紛らわすことによって、目の前のことに集中していこうとする、無意識的な工夫とさえ言えるかもしれません。

ですから、ペン回しをすることで、なぜか落ち着くといった方は、ハンドスピナーを一度手に取ってみられてもいいかもしれませんね。
思わぬ効果があるかもしれません。